【2月15日 AFP】ファストフード大手マクドナルド(McDonald's)が、狭い柵に閉じこめて育てたブタの肉は提供しないと宣言したことに対し、創立135年の歴史を持つ動物愛護団体、アメリカ人道協会(American Humane AssociationAHA)が評価している。

 AHAのロビン・ガンサート(Robin Ganzert)会長兼代表は声明で「何百万頭というブタがその一生を残酷なほど狭い囲いに閉じこめられ、自由に動くことも、生来の行動も許されずに過ごしている」と訴えている。

 米国では、動物の権利擁護運動の活動家たちが撮影した潜入ビデオで、養鶏場の衝撃的に残酷な実態が明るみとなり、マクドナルドは昨年11月、その養鶏業者との契約も打ち切っている。ガンサート氏は「マクドナルド側のこうしたリーダーシップは、たくさんの動物たちのためになるだけでなく、飲食産業の供給者や他の小売業者が後に続くことを促すものだ」と評価している。

 ただしAHAでは、業者らにより広い飼育柵を採用させるには、新しい設備の投入だけでなく、飼育する労働者や経営者たちが動物を人道的に扱うための訓練も必要だと忠告している。(c)AFP