【2月15日 AFP】ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)のカーニバルの象徴である「キング・モモ(King Momo)」は、まるまる太った男性が務めることが慣例となっているが、今年のキング・モモはパーソナルトレーナーと栄養士を雇い、激務に耐えうる体作りに励んでいる。

 ミルトン・ジュニア(Milton Junior)さんは、身長184センチ、体重160キロ。実生活では銀行の支店長をやっている。キング・モモ役が今年で4年目になる彼は、何が必要かを理解している。ブラジルの日刊紙オ・グロボ(O Globo)に、「7月にトレーニングを始めて、これまでに10キロ減量した。もっとやせるよ」と語り、厳しいエクササイズとクラッシュ・ダイエットを自らに課していることを明らかにした。

「2009年に初めてキング・モモをやった時にはきつくて仕方なかった。あんなに走り回るなんて知らなかった。しかもカーニバルのあとでひどく体調を崩したから、サンバマラソンに向けてしっかり備えなければと思ったんだ」

 キング・モモは17日、リオへの巨大な鍵を受け取るという象徴的な儀式を行い、これが5日間のカーニバルの幕開けとなる。キング・モモは期間中ほぼノンストップで続くサンバの先導役も務めるため、体力勝負の仕事だ。(c)AFP