障害のある子どもたちに会うため仏ガルシュ(Garches)の病院を訪問したカーラ・ブルーニ(Carla Bruni-Sarkozy)仏大統領夫人(2012年1月12日撮影、資料写真)。(c)AFP/ERIC FEFERBERG
【2月15日 AFP】フランスのある自治体が、作業服姿のカーラ・ブルーニ(Carla Bruni-Sarkozy)仏大統領夫人の像を作る計画を立てており、野党とカーラ夫人周辺の両方が反発している。
この自治体はパリ(Paris)東方に位置するノジャン・シュール・マルヌ(Nogent-sur-Marne)市。与党国民運動連合(UMP)のジャック・マルタン(Jacques Martin)市長が昔、地元の羽毛工場で働いていた、主にイタリアからの移民である女性たちをたたえる目的で像の制作を依頼したという。
12日付の仏日刊紙パリジャン(Le Parisien)が、この像の大きさは2メートルを超え、制作費は8万ユーロ(約820万円)以上と報じたところ、野党ばかりか、カーラ夫人の友人たちからも反発する声が上がった。
カーラ夫人に近い関係者によると、夫人は像を制作する彫刻家のエリザベス・シボー(Elisabeth Cibot)氏の作品のファンで、像のモデルになることには合意したとされるが、自分の名前が出されるとは聞いていなかったという。
■大統領選に向けた「政治的陰謀」?
「夫人はモデル出身だが、現在は仕事としてモデルをしていない。ただ、しばしば頼まれて、無償で引き受けることはある」とこの関係者はいう。また別の友人は匿名を条件に、またたく間に広がったこのニュースについて「政治とは全く関係のないことが政治的に利用された」と述べた。
野党・社会党(PS)のウィリアム・ゲイブ(William Geib)氏は、カーラ夫人のような特権階級の人気歌手に作業服を着せるというアイデアはグロテスクだと批判した。 同氏は「(イタリア系とはいえ)富裕層に属するカーラ夫人をモデルとして起用することは、羽毛工場で働いていたイタリア移民たちに対する侮辱だ。カーラ夫人に対して個人的な敵意はないが、カーラ夫人は労働者の象徴にはなれない」と語った。
一方、同市の右派側の野党のミシェル・ジル(Michel Gilles)氏は、4~5月に行われる仏大統領選を前にした「政治的陰謀」だと非難している。最近の世論調査では、現職のニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領はおそらく再選できないという結果が出ている。
前年の議会でマルタン市長は、像建立計画へ賛成票を投じていたが、ジル氏によるとその際、モデルがカーラ夫人だとは一切明らかにされなかったという。
像の制作費は8万2000ユーロ(約840万円)で、その半分を市が負担すると報じられているが、デザインの詳細については一切、秘密にされている。(c)AFP



