【2月6日 AFP】香港(Hong Kong)で5日行われたマラソン大会の10キロレース部門で、「世界最高齢のマラソンランナー」を自負する100歳の英国系インド人男性が見事、完走した。

 大会主催者によると、「ターバンを巻いた魚雷」の愛称で親しまれている1911年生まれのファウジャ・シン(Fauja Singh)さんは、10キロを1時間34分のタイムで完走し、目の見えない人のための援助団体「Seeing Is Believing」への寄付金20万香港ドル(約200万円)を集めた。

 地元メディアによると、両手を揚げてゴールラインを越えたシンさんは「天気も快適だったし、マラソンを十分に楽しんだ」とコメント。体力維持の秘訣(ひけつ)について、健康的な生活習慣のおかげだと答えたという。シンさんは酒もタバコもたしなまず、菜食主義者だという。

 シンさんは前年10月にもカナダ・トロント(Toronto)で行われたマラソン大会で完走し、初の100歳マラソン完走者を名乗っている。だが、報道によればギネス世界記録(Guinness World Records)は、誕生年を示す有効な出生証明書を提示できなかったとして、シンさんを世界最高齢のランナーに認定することを拒んだという。

 毎年恒例の香港国際マラソンには今年、史上最多の7万人が参加した。大会にはフルマラソン(42.195キロ)、ハーフマラソン(21.0975キロ)と10キロの3種目がある。今大会ではハーフマラソンに出場した26歳の男性がゴール後に倒れ、病院に搬送されたが死亡が確認されている。(c)AFP