【1月4日 AFP】メキシコの魔術師が3日、新年恒例の行事で、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領の再選は無く、また南米の指導者2人が新たにガンと診断されると予言した。

 同国南東部カテマコ(Catemaco)で、伝統的な魔術「ブルヘリア」を執り行う「Brujo Mayor」ことアントニオ・ヴェラスケス(Antonio Vazquez)さんによると、ベネズエラのウゴ・チャベス(Hugo Chavez)大統領のガンは再発するという。同大統領はガンと診断されるも完治したと発表している。

 最近では、アルゼンチンのクリスティナ・フェルナンデス・デ・キルチネル(Cristina Kirchner)大統領がガンと診断されたばかり。また近年、ブラジルのジルマ・ルセフ(Dilma Rousseff)大統領、同ルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ(Luiz Inacio Lula da Silva)前大統領、パラグアイのフェルナンド・ルゴ(Fernando Lugo)大統領もガンと診断されている。

 チャベス大統領は前月、南米の首脳に相次いでガンが見つかっているのは、米国による陰謀と示唆している。

 今年で25年目となる新年の予言を行ったヴェラスケスさん。メキシコ市で行われた記者会見で白髪交じりの長いひげを蓄えた同氏は、南米の指導者がガンと診断された一連の流れについて「呪術」によるものとの見解を示した。

 また占いにタロットカードを用いるヴェラスケスさんの予言では、7月の同国大統領選に出馬予定の旧与党の制度的革命党(Institutional Revolutionary PartyPRI)のエンリケ・ペニャニエト(Enrique Pena Nieto)候補が勝利し、再び同党が政権に返り咲くという。制度的革命党は2000年まで70年以上にわたり同国の政権を担っていた。

 予言的中率を75~80%と自負するヴェラスケスさんは、昨年、ユーロ危機や先進国経済の不況に着いては的中させていたが、南米指導者暗殺の予言については外していた。(c)AFP

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