【1月1日 AFP】新年を迎えた1日、世界各地で大勢の人が見守るなか盛大に花火が打ち上げられ、新しい年の到来を祝った。

 オーストラリア・シドニー(Sydney)の2時間後に新年を迎えた東京では、風船が空に舞い、花火が打ち上げられ、東京タワー(Tokyo Tower)が青い光でライトアップされた。

 続いて香港(Hong Kong)でも、名所になっている建物から打ち上げられた花火が港を照らし、集まっていた人たちを喜ばせた。ことし五輪が開催される英ロンドン(London)も花火で彩られた。

■債務危機が影を落とす欧州

 しかし華やかな花火とはうらはらに、欧州はユーロ圏の債務危機が影を落とす中で新しい年を迎えた。

 イタリアのジョルジョ・ナポリターノ(Giorgio Napolitano)大統領は「イタリアの財政崩壊を避けるため」犠牲を払おうと演説した。

 前年に高い失業率などに抗議する座り込みが行われたスペイン・マドリード(Madrid)のプエルタ・デル・ソル(Puerta del Sol)広場で新年を迎えた教師の男性(46)は、自分や妻のような公務員は新しい年に「難しい状況に対応しなければならないだろう」と語った。(c)AFP