【12月30日 AFP】2011年も世界はおかしな出来事や突拍子もないストーリーに満ちていた。ことし1年の面白ニュースを振り返る。

■捨てる神あれば拾う神あり

 カナダ・オタワ(Ottawa)のハイテク企業の従業員18人が、共同で購入していた宝くじに当たって賞金710万カナダドル(約5億4000万円)を手にした。18人のうち10人は当選発表の当日に解雇を告げられていた。
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■英少年(12)がスカートで登校

 英イングランド(England)東部の学校に通う12歳の少年、クリス・ホワイトヘッド(Chris Whitehead)君は、男子生徒に夏季にも半ズボンを着ることを禁じ、長ズボンの着用を強制する学校の規則に抗議し、スカートをはいて登校した。半ズボン着用は禁じてもスカートの着用は禁じていない校則の抜け穴をついた。
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■1800年分の利子を追加

 イタリア・シチリア(Sicily)島で、2008年に犯した駐車違反の罰金を滞納していた女性が督促状の金額を見てわが目を疑った。金額が利子込みで3万2000ユーロ(約340万円)と記されていたのだ。日付の年の欄に「2008」と記すべきところを係官の不注意で「208」と記入されたため、コンピューターが1800年分の利子を余計に計算したのが原因だった。
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■人気のフクロネズミが死ぬ

 ドイツ・ベルリン動物園(Berlin Zoo)のホッキョクグマ、クヌート(Knut)や、2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)の試合結果を予言したタコのパウル(Paul)に続く人気者になっていたライプチヒ動物園(Leipzig Zoo)の寄り目のフクロネズミ「ハイジ(Heidi)」が9月、病気のために死んだ。短い生涯だったが、ハイジは米SNSフェイスブック(Facebook)で33万人以上のファンを集めた。
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■逃走イボンヌ捕まる

 ドイツ南部バイエルン(Bavaria)地方の農場で、食肉処理される直前に逃げ出して3か月も逃走を続けていた雌牛のイボンヌ(Yvonne)が5月、ついに捕獲された。逃走中にメディアの注目を集めたイボンヌは食肉処理を免れ、動物保護団体のもとに送られた。
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■拡散非希望

 フランスのエリック・ベッソン(Eric Besson)産業相はツイッター(Twitter)の使い方に慣れていなかったようだ。公私ともにツイッターを活用していたベッソン氏が妻に向けて放った「今日は疲れた。帰ったらベッドに横になりたい。もちろん君とね」というツイートは、直ちに1万4000人のフォロワーの知るところとなった。

■電気ケトルもアツアツ

 英国でウィリアム王子(Prince William)とキャサリン妃(Catherine, Duchess of Cambridge)の結婚式が行われた4月29日、テレビ中継が終わりに近づいたころ電力消費量が急増した。ロイヤルウエディングを見守っていた人々が、お茶を飲もうと一斉に電気ケトルのスイッチを入れたためとみられる。
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■カンニングは許さない

 ウズベキスタンで大学一斉入試が行われた日、試験の開始時刻とともに、主要携帯電話5社のテキストメッセージサービスが一斉に休止した。「緊急メンテナンスのため」と説明されたが、真相は携帯電話を使ったカンニングの防止対策だった。

■外交課題も水に流したい?

 自宅でラジオの生番組に出演したイスラエルのアビグドル・リーベルマン(Avigdor Lieberman)外相。パレスチナ問題などについて熱弁を振るったが、インタビューの最後にリスナーが聞いたのは、トイレの水を流す音だった。
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■グルジアの女性(75)、ネットを止める

 グルジアと隣国のアルメニアで3月、国土のほぼ全域でインターネットにアクセスできなくなる障害が発生した。原因はグルジアに住む75歳の女性が、金属スクラップの回収作業中に両国を横断するファイバーケーブルを切断したためだった。
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■カウントダウン時計がダウン

 英ロンドン(London)で3月、トラファルガー広場(Trafalgar Square)に設置された2012年ロンドン五輪開幕までの時間をカウントダウンする時計が、お披露目から1日もたたないうちに故障した。
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■ホームパーティーに20万人

 オーストラリア・シドニー(Sydney)に住む少女が、16歳の誕生パーティーにSNS大手フェイスブック(Facebook)を通じて数人の友人を招待しようとしたところ、20万人から出席の返事が届いた。少女はやむなく誕生日パーティーを中止した。
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■暴走オランダ人捕まる

 ベルギーで、自慢の高級スポーツカーで高速道路を時速約300キロの猛スピードで飛ばしたオランダ人の男が逮捕された。男が「ユーチューブ(YouTube)」に投稿した時速300キロを指す運転中の速度計の映像などが逮捕につながった。

■スピード離婚の理由

 イタリアで、36歳の女性が結婚からわずか1か月で離婚を申請した。新婚旅行にしゅうとめが同伴したため。
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■資料映像はハリウッド製

 中国で1月、国営の中国中央テレビ(CCTV)が報じた「人民解放軍の空軍演習」の映像を見ていた視聴者たちは、どこかで見覚えがあると思ったに違いない。1980年代のハリウッド映画『トップガン(Top Gun)』の映像が使われていたことがネットユーザーの指摘で明らかになった。
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■舞い戻る平和の象徴

 バチカンで1月、ローマ法王ベネディクト16世(Benedict XVI)がサンピエトロ広場(St Peter's Square)に面した自室の窓から放ったハトが舞い戻り、「平和の象徴」の役目を拒否したかたちになった。
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■大学で性の実演

 米シカゴ(Chicago)のノースウエスタン大学(Northwestern University)で「ヒューマン・セクシュアリティ(人間の性)」の科目を受講していた学生たちの目前で繰り広げられたのは、裸体の男女による性行為の「実演」だった。
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■「空飛ぶアート」、本当に空を飛ぶ

 オーストラリア・パース(Perth)で2月に開催された芸術祭に出展された巨大な風船のアート作品が、ヘリウムガスを充填(じゅうてん)して間もなく一部が破損し、空の彼方に飛び去ってしまった。
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■インド外相がポルトガル語でスピーチ

 米ニューヨーク(New York)で2月に開かれた国連(UN)の会合で、インドのS・M・クリシュナ(S.M. Krishna)外相のスピーチを聴いていた出席者たちは困惑を隠せなかった。あちこちにポルトガル語の表現がちりばめられていたからだ。3分ほどスピーチを続けたあと、クリシュナ外相はポルトガル外相の原稿を読み上げていたことに気づいた。
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(c)AFP