【12月13日 AFP】オーストリア・アルプスで「転落事故」にあったとしてドイツの夫婦が捜索を求めていたカエルのぬいぐるみが12日、山岳救助隊員に無事「救助」された。

 ぬいぐるみの捜索を依頼したのは、ミュンヘン(Munich)近郊に住むドリス・ベルマン(Doris Bellmann)さん(53)とユルゲン・ベルマン(Juergen Bellmann)さん(54)夫妻。

 地元紙ホイテ(Heute)によると、ベルマン夫妻は前月、オーストリア・チロル(Tyrol)州にある標高2192メートルのHinteren Goinger Haltに登った。山頂でドリスさんがユルゲンさんとカエルのぬいぐるみのツーショット写真を撮ろうとしたところ、ユルゲンさんが足を滑らせた。ユルゲンさんは何とか持ちこたえたが、ぬいぐるみは転げ落ちてしまった。

 夫妻は2日間かけて、ぬいぐるみを探し回ったが見つからず、悲しみにくれた2人は425ユーロ(約4万4000円)を払って山岳救助隊員にぬいぐるみの捜索を依頼した。

 8時間かけてぬいぐるみを見つけた山岳救助隊のマークス・フライシュマン(Markus Fleischmann)さんは、「それほど危険なミッションでもなかったし、オフシーズンで暇だったからね」とAFPに語った。

 ベルマンさん夫妻にとってこの緑色のカエルのぬいぐるみは、幸運のお守りのような存在だという。(c)AFP