【10月11日 AFP】1492年のクリストファー・コロンブス(Christopher Columbus)による新大陸発見から519年目となる12日を前に、南米チリの首都サンティアゴ(Santiago)で10日、マプーチェ人を中心とする先住民らが、新大陸発見とこれに続くスペイン人征服者らによる先住民虐殺に抗議するデモ行進を行った。

 市当局などによるとデモ行進は比較的平穏に行われたが、一部で数十人の若者と警官隊が衝突し、警官隊が催涙弾や放水銃を用いて18人の身柄を拘束した。

 マプーチェ人のリーダーIsolina Paillal氏は、コロンブスの到来は南北米大陸の先住民にとって「虐殺の始まり」だったと述べるとともに、現在のチリ政府はマプーチェを「飾り物」としてか認識していないと批判した。

 このデモは毎年行われている。チリ南部に居住するマプーチェ人は同国最大の先住民族集団で、約1700万人のチリ国民の約6%を占める。(c)AFP

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