【10月6日 AFP】英教育専門誌、タイムズ・ハイアー・エデュケーション(Times Higher EducationTHE)は6日、恒例の世界大学ランキングを発表した。8年連続で首位の座を守り続けてきた米ハーバード大(Harvard University)は、初めて2位に転落した。

 初王者に輝いたのは米カリフォルニア工科大(California Institute of Technology)。ハーバード大は2位を米スタンフォード大(Stanford University)と分け合った。THEは、カリフォルニア工科大が1位に立った理由について、「すべての指標で常に好成績を残しており、研究費も大幅に増額されている」と説明した。

昨年同率6位だった英国最高峰のオックスフォード大(University of Oxford)とケンブリッジ大(University of Cambridge)の争いは、オックスフォードが4位と、6位のケンブリッジを上回った。THEは、今年の調査が人文科学と社会科学への重点を強めたことと関係していると見ている。

 アジア勢では東京大学(University of Tokyo)の30位が最高。中国の大学は上位200位には2校しか入らなかった。同ランキングで近年存在感を増していたアジア勢の勢いは失速した。

 上位200位のうち、国別で最も多かったのは75校の米国で、2位は32校の英国だった。ただし英国については、大学助成制度の改革が今後のランキングに影響することが懸念されている。

 国別の3位はオランダ、4位はドイツ、5位はカナダ、6位はスイス、7位はオーストラリア、8位は日本、9位はスウェーデン、10位はフランスだった。(c)AFP