【10月4日 AFP】ベルギーのフランス語圏、ワロニア(Wallonia)地方の公務員およそ1万人が、このほど、喫煙のための外出と帰着ごとにタイムカードを押すよう命じられた。退出時間分は分刻みで給料から差し引かれるという。

 この規則自体は2009年からあったが、今回、ワロニア地方に400ある行政機関のうち交通と環境を管轄する機関が規則を明確にするよう要請したことから、再浮上した。

 だが、公務員労働組合は「喫煙者差別だ」としてこれに猛反発している。ある労働組合員は3日のルソワール(Le Soir)紙に、「喫煙者に烙印を押すもので、禁煙の助けにもならない。次はコーヒーやトイレで席を外す人間への嫌がらせを始めるかもな」と話した。

 行政機関のスポークスマンは、「喫煙者だけを狙ったものではありません。例えばりんごを買いにいくために外出する職員も対象となります」と説明した。(c)AFP