【10月2日 Relaxnews】フランスにはパンを作る24時間営業の自動販売機があるが、ニューヨーク(New York)の起業家グループは、ボタンを数回押すだけで焼きたてアツアツのピザを自動で作る販売機を開発した。

 ピザの種類は3種類。ホワイトピザ、チーズピザ、ペパロニピザの中から選べる。注文後は、ピザが焼き上がるのをガラス越しに眺めることができる。

 まず、マシンは生地のだんごを、直径8インチ(約20センチ)の円形に伸ばす。次にピザソースがノズルから噴出。台座が回転してソースとチーズを均等に塗る仕組みだ。

 ピザを焼き上げるのにかかる時間はわずか90秒で、注文から受け取りまでにかかるトータルの時間は3分半。その間、注文客は32インチ型のフラットテレビに流れるエンターテインメントや広告を見て時間をつぶす。ピザが完成すると、ピザを切り分けるための使い捨てのカッターとナプキン、スパイス2種とセットで、箱に入って出てくる。

 動画で発表されたこのステンレス製の自販機はまだ試作段階。開発する会社は、市場試験のために5機を製造中だという。1台にピザ150枚分の材料を蓄えることが可能だ。

■斬新な自動販売機はほかにも

 起業家たちは、自動販売機による自動注文の新たな方法を次々と編み出している。フランスでは、閉店後にドアを叩いてパンを買おうとする顧客に嫌気がさしたあるベーカリーが、数分でパンを焼き上げる24時間営業のバゲット製造・自動販売機を開発した。

 一方、一人当たり自販機台数で世界一を誇る日本には、アルコール製品からフライ食品、傘、航空保険、さらには女子高生の使用済み下着やポルノ雑誌、ハローキティ(Hello Kitty)のポップコーン、生きたカブトムシやロブスターまで、ときに驚くような自販機がある。(c)Relaxnews/AFPBB News

【参考】90秒でピザを焼く自販機の紹介動画