【9月27日 AFP】現存する最古の聖書写本群とされる「死海文書(Dead Sea Scrolls)」のうち5巻が26日、オンラインで公開された。

 これは死海文書の超高精細画像をオンラインで公開する共同プロジェクトの一環で、イスラエル博物館(Israel Museum)と米グーグル(Google)が参加している。今回公開されたのは「イザヤ全書(Great Isaiah Scroll)」、「教団規定(Community Rule Scroll)」、「ハバクク書注解(Commentary on Habbakuk)」、「神殿の巻物(Temple Scroll)」、「戦いの書(War Scroll)」の5巻。

 文書は検索の便を考えたフォーマットになっており、拡大すると裸眼では見えなかった詳細も明らかになる。翻訳ツールや基本情報も提供されている。

 3万ほどの断片から成る900巻の写本群は1947~1956年、死海に近いクムラン(Qumran)洞くつで発見され、1950年代にすべての断片が赤外線技術により写真に収められた。(c)AFP

【参考】公開された死海文書

【関連記事】
ハイテク技術で「死海文書」文字判読へ、将来はネットで一般公開も
死海文書をセロハンテープから救出、女性4人が奮闘 イスラエル