【9月13日 AFP】マレーシアで保護されたタバコを吸うオランウータンのシャーリー(Shirley)が、禁煙させられることになった。

 推定年齢20歳以上のシャーリーは、同国南部のジョホール(Johor)州の動物園で劣悪な環境に置かれていたところを前週、トラなど他の動物たちとともに保護され、マラッカ動物園(Malacca Zoo)にやって来た。

 現在のシャーリーの飼育担当者は、「ここへシャーリーを連れてきたときは、ごく普通のオランウータンに見えた。だが、オランウータンはとても賢い動物だ。すぐに人間のまねをする」と話す。シャーリーがジョホールの動物園にいた時に、無責任な来園者がタバコの吸い殻をシャーリーのおりに投げ入れたためにタバコを吸うようになったのだろうという。

 マラッカ動物園の園長によると、シャーリーは1か月ほどマラッカ動物園で過ごした後、ボルネオ(Borneo)島サラワク(Sarawak)州のリハビリ施設に送られるという。ボルネオ島にはいまでも野生のオランウータンが生息している。(c)AFP