【8月31日 AFP】オーストラリアのメルボルン(Melbourne)が、10年近く首位を守り続けてきたカナダのバンクーバー(Vancouver)を引きずりおろした――。英誌「エコノミスト(Economist)」の調査部門「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(Economist Intelligence UnitEIU)」は30日、「世界で最も暮らしやすい都市」ランキングを発表した。

 ランキングは世界140都市を対象に、政治・社会的安定、犯罪率、質の高い医療の利用しやすさ、文化活動、環境、教育、インフラ整備の各項目を点数化し、暮らしやすさをランク付けしたもので、年に2回発表されている。

 1位はメルボルン、2位はオーストリアの首都ウィーン(Vienna)で、バンクーバーは3位に後退した。

 トップ10入りした都市が最多だったのはオーストラリアで、6位にシドニー(Sydney)、8位にパース(Perth)とアデレード(Adelaide)が入った。

 次に多かったのはカナダで、4位にトロント(Toronto)、5位にカルガリー(Calgary)が入った。

 7位にはフィンランドの首都ヘルシンキ(Helsinki)、10位にはニュージーランドのオークランド(Auckland)がランクインした。

 同誌エディターのジョン・コープステーク(Jon Copestake)氏は、「オーストラリアは人口密度が低く、犯罪率も比較的低い。複数の都市がトップ10入りし続けている。オーストラリアドル高の影響で生活費が上昇しつつあるものの、これらの都市には極めて魅力的に映るさまざまな要素がある」と解説した。

 なお、東京はパリ(Paris)の2つ下の18位だった。米国はホノルル(Honolulu)の26位が最高。ロンドン(London)はシンガポールの1つ下の53位だった。(c)AFP