【8月16日 AFP】上海交通大学(Shanghai Jiaotong University)が14日発表した2011年の世界大学ランキングで、米ハーバード大学(Harvard University)が9年連続で首位となったほか、米国の大学が上位を独占した。

 上位20位のうち、米国の大学は17校もランクインした。欧州からは、欧州の大学への偏見があると批判が出ている。

 2位は米スタンフォード大(Stanford University)、3位は米マサチューセッツ工科大(Massachusetts Institute of TechnologyMIT)。4位は前年2位からランクダウンした米カリフォルニア大学バークレー校(University of California at Berkeley)がつけた。

 英国の大学では、5位にケンブリッジ大(Cambridge University)、10位にオックスフォード大(Oxford University)、20位にロンドン大学ユニバーシティー・カレッジ(University College LondonUCL)の3校がつけた。欧州大陸勢の最高位はスイス連邦工科大(Swiss Federal Institute of Technology)の23位だった。

 ランキングの基準となっているのは、科学研究の業績のみで、人文学の業績は含まれていない。そのために大学の総合的な能力を正確に反映していないとの指摘が挙がっている。判断基準は研究員や卒業生らのノーベル賞や「数学のノーベル賞」といわれるフィールズ賞(Fields Medal)の受賞数、引用回数の多い論文の執筆者の数、英科学誌ネイチャー(Nature)と米科学誌サイエンス(Science)に掲載された論文数など。

 アジア太平洋地域の最高位は東京大学(University of Tokyo)の21位。中国からは北京・清華大学(Tsinghua University)や香港大学(Hong Kong University)が上位200校にランクインし、台湾の国立台湾大学(National Taiwan University)も上位200位に入った。(c)AFP

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