【7月25日 AFP】南アフリカの遺体安置所で24日早朝、安置されていた男性の「死体」が約1日後に「復活」して叫びだし、仰天した職員が幽霊と勘違いして逃げ出す騒ぎがあった。

 南アフリカ通信(SAPA)が報じた保健当局の発表によると、騒ぎが起きたのは東ケープ(Eastern Cape)州の小さな町リボデ(Libode)にある遺体安置所。男性は、死んだものと思った家族が呼んだ葬儀屋によって、遺体として安置所に運び込まれた。

 ところが、24日午前5時ごろに男性は目覚め、冷気漂う部屋から「出してくれ」と大声で叫んだ。これを聞いた当直の安置所職員2人は「幽霊が出た」と思って建物の外へ逃げ出してしまった。

 助けを呼んだ後、安置所へ戻った職員たちは、男性が生きていたことを発見し、今度は救急車を要請した。男性は、「24時間近く極寒の中にいた」という。

 保健当局の報道官は「病気の患者の死亡を判断する権限があるのは、医師と救急隊員、警察だけだ」と述べ、一般の人が勝手に判断し、葬儀屋に連絡してはならないと警告した。(c)AFP