【4月8日 AFP】環境に優しい携帯トイレに、ヒールの着せ替えができるパンプス――。スイス・ジュネーブで開催中の「第39回ジュネーブ国際発明品展(International Exhibition of Inventions)には、今年もさまざまな発明品1000点以上が世界45か国から集まった。

 フランス人発明家ローラン・エレワ(Laurent Helewa)さんが発明したボール紙製の携帯トイレは、重さ2キロと軽く、1分もせず組み立てられる。箱状のトイレは生分解性で、中に吸水パッドと洗浄剤の入ったプラスチック製の袋をセットする。強化タイプは200キロの荷重に耐え、1日20時間使用が可能。4か国の軍隊で実証済みだそうだ。

 米ハリケーン・カトリーナ(Hurricane Katrina)の被災地の様子を見て、災害時に役立つようにとデザインした。「トイレは最初の問題だから」とエレワさん。疫病を防ぐのにも効果があるという。

 今年の発明品点にはその他、エビの殻むき器、ヒールを自由に取り外して「着せ替え」ができる婦人靴、鏡を使って電球1個だけで倍の明るさを実現した庭用照明器具、ライダー用のLEDイルミネーション安全ベストなどがある。

 展示会のルールはシンプルだ。過去に展示されていない作品で、知的財産権について何らかの保護措置が講じられていること。展示会中に結ばれる使用許諾契約は毎年、総額4000万ドル(約34億円)に上る。(c)AFP