【3月31日 AFP】パリ(Paris)で21日に行われた競売で291万2000ユーロ(約3億4000万円)という高値で落札された古典期後期マヤ文明(紀元後550~950)の彫像についてメキシコ政府は22日、偽物だったことが判明したと発表した。

 メキシコ外務省とメキシコ国立人類学歴史学研究所(INAH)の共同声明で明らかにされたもので、INAHの専門家による調査で、同時代の形式とは合致しないことから偽物と断定されたという。

 神をかたどった彫像は高さ165.5センチで、ひざがやや曲がり、革ひもで巻くサンダルを履いている。スイスの実業家の個人コレクションから出品されたもので、欧州のバイヤーにより、同種のものとしては史上最高額で落札された。メキシコ大使館はフランス当局に対し、ニセモノである旨を通知したという。(c)AFP