【3月6日 AFP】英ロンドン(London)で人気を博している母乳を使ったアイスクリームの提供元が米歌手レディー・ガガ(Lady Gaga)さんにあやかってアイスを「ベビー・ガガ(Baby Gaga)」と命名したことに対し、ガガさんの弁護士が訴訟も辞さないとして名称変更を求めている。

 ガガさんの法的事項を扱うMishcon de Reya弁護士事務所は、「商標権の侵害と詐称通用に対する法的対抗措置を回避したければ」、9日午後4時(GMT、日本時間10日午前1時)までに名称を変更するよう、母乳アイスを売り出しているロンドンのカフェ「アイスクリーミスト(Icecreamists Limited)」に文書で通告した。また「貴店で提供しているアイスクリームと、レディー・ガガ氏の関連を連想させることを中止」するよう警告した。

 ロンドンの繁華街、コベントガーデン(Covent Garden)にあるこのカフェが前月売り出した「母乳アイスクリーム」は、最初の在庫分が数日で売り切れるほどの大ヒットとなった。母乳はインターネットの母親向けフォーラムで募集広告を見た15人の女性が提供している。

 値段は14ポンド(約1800円)で、注文するとレディー・ガガのような大胆なコスチュームを着たウェートレスが運んでくる。

 しかしこのアイスクリームはウェストミンスター(Westminster)区当局が健康面と衛生面から検査しており、現在はメニューから外されている。検査結果は7日に出る予定だ。当局は、販売を禁止したのではなく、結果が明らかになるまでカフェ側が製造・販売を自粛したとしている。母乳には、肝炎などウイルス性感染の原因になる可能性がある。

 カフェ側はロンドンの献血センターや母乳バンクで行っているのと同じ検査を行っているとしている。(c)AFP