【3月2日 AFP】メディアを連日、にぎわせているウィリアム英王子（Prince William）とケイト・ミドルトン（Kate Middleton）さんの婚約報道に、吐き気がするほどうんざりしている人々に朗報だ。英国でこのほど、2人のご成婚を記念したエチケット袋（乗り物に酔った時に嘔吐物を入れる紙袋）がお目見えした。4月29日の結婚式当日も、豪華絢爛（けんらん）な式典の、あまりのまばゆさに気分が悪くなっても、もう大丈夫だ。

　このご成婚記念エチケット袋は、英国の郵便ポストの赤色と英王室を象徴するロイヤルブルーの2種類。腕を組んだウィリアム王子とケイトさんの似顔絵の上に、「Throne up（王冠は上に）」との文字。その上部に王冠マークが配されたデザインだ。「Throne up」は、嘔吐を意味する「throw up」にひっかけてある。袋の下部は、「2011年4月29日には、このエチケット袋を常にお手元に」と書かれている。

　このユニークなエチケット袋を考案したのは、英イングランド北部ニューカッスル（Newcastle）に住むグラフィックアーティスト、リディア・リース（Lydia Leith）さん。当初はバレンタインデー用のおふざけ商品としてエチケット袋をデザインするつもりだったが、ウィリアム王子の結婚式用にと考えを変えた。

■世界中から問い合わせが殺到

　グラフィックデザイン誌数社に完成したエチケット袋数枚を送ったところ、インターネット上に画像が出回り、世界各地から、このエチケット袋が欲しいとの問い合わせが殺到する事態に。

　リースさんの元にも多数の電子メールが寄せられており、そのほとんどは、「素晴らしいアイデアをありがとう。これこそ、私たちが求めていたものだ」などと謝意を伝える内容だが、全てが好意的なわけではない。中には、リースさんはロンドン市内を引き回しの刑に処せられるべきだと、厳しい意見のものもあったという。ただ、大半の人がジョークだと理解してくれたという。

　ご成婚記念エチケット袋の価格は3ポンド（約400円）。ウィリアム王子とケイトさんの結婚にあやかった記念グッズの中でも、ご成婚記念コンドームと双璧を成す風変わり商品だ。(c)AFP

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