【2月23日 AFP】インド政府が、結婚式などで招待客の数を制限することを検討している。大量の食べ残しが発生しごみとなっているためだ。

 インドの結婚式は豪華絢爛(けんらん)なことで知られる。特に近年は、インド経済の活況を背景にその傾向に拍車がかかり、食事は食べ放題のビュッフェスタイルで、招待客が数千人に上ることもあるという。

 食料・消費者問題省の職員が22日、AFP記者に語ったところによると、政府は、1960年代に導入されていた招待客規制の再導入を検討しているという。

 1960年代の規制は、結婚式などの行事で招待客数を制限するものだが、この時の理由は食料不足に対処するためだった。現在の問題は食料不足ではなく、結婚式などで招待客が食べ残した膨大な量の食料がごみとして捨てられることだ。

 だが、規制が導入されれば国民の反発を買うことは必至であることから、野党が早速これに飛びついた。野党は、招待客規制よりも食料価格の高騰などひっ迫する問題への対策を示すべきだと政府批判を展開している。(c)AFP