【1月28日 AFP】米マイアミ(Miami)ビスケーン湾(Biscayne Bay)の砂州に突如「打ち上げ」られたベビーグランドピアノの謎は、どうやら解決したようだ。

 地元紙マイアミ・ヘラルド(Miami Herald)の報道によると、ピアノの持ち主はニコラス・ハリントン(Nicholas Harrington)君という16歳の少年。ピアノはもともと、ニコラス君の父親がデザインしたテレビ番組のセットの一部で、何年もの間ガレージに置きっぱなしだったのを、ニコラス君がマンハッタンの芸術学校の入学選考課題のためもらったのが発端だったという。

 ニコラス君は、ピアノを砂州に置いて動画を撮影し、それを芸術学校に提出しようと考えていた。「大規模制作を計画していた。音楽プロモーションビデオみたいなのをね」

 しかしまだ撮影に至らないうちに、事件は自宅で開いた新年のカウントダウン・パーティーで起きた。100人ほどが集まったパーティーが不運なことに盛り上がり過ぎてしまい、「燃やせ」コールが始まってしまったのだ。ニコラス君一家は周囲の圧力に押されて、仕方なくピアノを燃やしたという。

 夜が明けると、一団はピアノをボートに乗せ、砂州まで運んで設置。そこでもう一度、火がつけられたそうだ。

 その後はもうご存じの通り、ピアノは置き去りにされた。そして後日、岸辺のコンドミニアムの住人が、砂州に突如現れた奇妙なものの正体を確認するためボートで接近し、写真を撮ったというわけだ。(c)AFP

【関連記事】マイアミの砂州に謎のグランドピアノ出現