【12月12日 AFP】英ヴァージン(Virgin)グループのリチャード・ブランソン(Richard Branson)会長が、マレーシアの格安航空エアアジアX(AirAsia X)のトニー・フェルナンデス(Tony Fernandes)CEOとの賭けに負け、エアアジアXの旅客機で一日客室乗務員を務めることが決定した。複数の関係者が12日、明らかにした。

 両氏はそれぞれ自分のF1レースチームを持っている。フェルナンデス氏とブランソン氏は2010年のシーズンで負けた方が相手の航空会社の「一日客室乗務員」になるという賭けをしていた。

 今季は両チームとも1ポイントも獲得できなかったが、通算成績でフェルナンデス氏のロータス(Lotus F1)が、ブランソン氏のヴァージン・レーシング(Virgin Racing)を上回った。

 フェルナンデス氏は11日夜にツイッター(Twitter)に「2011年2月21日で決定だ。リチャード・ブランソンはエアアジアXの乗務員になる」と書き込み、フライトはロンドン(London)発マレーシア・クアラルンプール(Kuala Lumpur)行きの便だと明らかにした。

 フェルナンデス氏は前月、このフライトのチケットはオークションにかけられ、売り上げはチャリティーに寄付すると発表していた。

 エアアジア関係者によると、ブランソン氏はスチュワーデスの赤い制服を着るだけでなく、化粧をすることとハイヒールの着用を命じられる。もちろん、トイレ掃除を含む通常業務をこなしてもらうという。(c)AFP