【11月28日 AFP】インドで、牙に虫歯を患っていたゾウに、歯科医師らが大がかりな治療を行った。関係者が26日、語った。

 医師らによると、11月初旬にペットの27歳のオスのゾウが運び込まれた。虫歯で牙が損傷していたという。検査の結果、歯科医3人と獣医らのチームは、ゾウに通常の根管治療を施すことを決定した。

 治療は2時間半に及んだ。

「特大の治療器具や設備、それに虫歯の穴を埋める樹脂も大量に必要だった」と歯科医は語った。

 牙のサイズは長さ50センチほど。穴は深さ6センチにもなった。「人間の場合、穴を埋めるのに使う樹脂は4グラムほど。でもゾウの牙の穴を埋めるには188グラムも必要だったよ」

 牙にドリルで穴を開け、穴に樹脂を詰め込む間、ゾウはとてもおとなしくしていたという。「治療時には麻酔を使わなかったが、ゾウは非常に協力的で、飼い主の言うことに従っていた」と、医師は語った。(c)AFP