【11月17日 AFP】2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)で予想した試合結果をすべて的中させた「予言ダコ」のパウル(Paul)に挑戦する「予言パンダ」が、アジア競技大会(Asian GamesAsiad)が開催されている中国・広州(Guangzhou)の動物園「香江野生動物世界(Xiangjiang Safari Park)」に登場した。  この動物園が「予言パンダ集団」として披露した12頭のうちの1頭、「ボス(Bo Si)」という名のオスのパンダに、今大会でメダルが最初に決まる武術男子長拳の優勝者が中国人か外国人かを事前に占わせたところ中国人が勝つという結果だった。13日に行われた試合では中国の袁曉超(Yuan Xiaochao)選手が優勝し、パンダの予言が的中した形になった。  もっとも、中国は参加国中最多の選手をアジア大会に送り込んでおり、さらにメダル候補となると圧倒的に中国勢が多いことから、ボスに予知能力があることの証明にはならないという声もあがっている。さらに、リンゴとパンダの主食であるササのどちらかをパンダに選ばせ、ササを選べば中国が勝つという方法で占っていることも明らかになった。  国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)は「パンダたちは中国人選手を選ぶ傾向がある。パンダたちが大会期間中に多くの観光客の足を動物園に向けさせることが期待されている」と報じた。  サッカーW杯で話題を集めた予言ダコのパウルの後を追って、予知能力があるというふれこみの動物が世界各地で登場したが、パウルほどの能力を示した動物はいない。パウルは10月26日、飼育されていたドイツの水族館で死んでいるのが見つかった。(c)AFP