【11月13日 AFP】体長わずか10ミリのカエルが、有毒のダニを餌とし、しかもその毒を今度は自分の体からしみ出させて天敵よけにするという「離れ業」をやってのけていた。

 3日の英国王立協会(British Royal Society)の専門誌「バイオロジー・レターズ(Biology Letters)」に掲載された論文によると、このカエルは唯一の生息地として知られるキューバ南部のイベリア山にちなんで命名された「イベリアコヤスガエル(Eleutherodactylus iberia)」で、北半球のカエルとしては最も小さい。

 餌から毒性アルカロイドを取り込み、自分の皮膚上でその化合物を分離するという珍しい能力を持っているのは、このイベリアコヤスガエルと、キューバに生息する近縁種を含む計5種類のコヤスガエルの仲間だけだという。(c)AFP