【10月22日 AFP】ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)を見下ろす巨大キリスト像が20日夜、プロジェクターを使った特殊効果により、腕を組む、開くなどの動きを見せた。

 性的目的での子どもの人身売買や児童ポルノなどを撲滅するために「真の優しさ」をスローガンに行われた全国キャンペーンの一環で、同国の映画制作者フェルナンド・サリス(Fernando Salis)氏が考案し、コンピューター8台を使って演出された。キャンペーンのウェブサイト(www.carinhodeverdade.org.br)が500回クリックされるごとに、キリスト像の腕が1回開かれるというしくみだ。

 リオデジャネイロでは2014年にサッカーW杯、16年に五輪が開催される。セックスツーリズムに反対する活動家らにとって、子どもの人身売買は特別な懸案事項だ。スポーツイベントのために訪れる数百万人の人たちによって、ブラジルの子どもたちの危険が増大することを不安視している。

 キリスト像は約80年前、フランス人彫刻家ポール・ランドフスキ(Paul Landowski)によって制作された。(c)AFP

【参考】腕を閉じるキリスト像の動画(Youtube/AFPBB News公式チャンネル)