【8月6日 AFP】英公文書館は5日、第2次世界大戦中に英空軍の偵察機が「未確認飛行物体(UFO)に追尾された」との報告を受けたウィンストン・チャーチル(Winston Churchill)首相が、「パニックを引き起こす」としてこの情報を50年間機密扱いにしたことを示す文書を公開した。

 この文書は、チャーチル首相の護衛を務めていた英王立空軍(Royal Air ForceRAF)の将校の孫が、1999年に国防省に送った書簡。チャーチル首相と欧州連合軍のドワイト・アイゼンハワー(Dwight Eisenhower)最高司令官がUFO目撃について話し合うのを、この将校が立ち聞きしたとの内容だ。

 首相への報告は、任務を終えて英国に帰還する途中の偵察機が、英海岸上空でUFOの追尾を受けたというもので、偵察機の乗員は写真も撮影したと説明していた。UFOは「音もなく浮かんでいた」後、去っていったという。

 報告を受けたチャーチル首相は「国民の間に大きなパニックを引き起こし、教会への信仰も崩れる」として、UFO遭遇情報を直ちに機密扱いにするよう指示したという。(c)AFP

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