【7月14日 AFP】2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)で、決勝戦を含め計8試合の勝敗を占い、全て的中させたタコの「パウル(Paul)」。このパウルに、スペイン・ガリシア(Galicia)地方のオ・カルバジーニョ(O Carballino)村が、毎年恒例のタコ祭りの主賓として招待したいとのオファーを出した。

 カルロス・モンテス(Carlos Montes)村長は、独オーバーハウゼン(Oberhausen)の水族館「シーライフ(Sea Life)」側に、8月8日に行われるタコ祭りにパウルが出席できるよう要請しているという。

 地元メディアの報道によれば、パウルはすでに同村の名誉村民の称号を与えられているほか、同村の複数の実業家が3万ユーロ(約340万円)で買い取りオファーも出しているという。

 ただ、パウルがガリシア地方にやって来るのは危険なことかもしれない。この地方では、タコは珍重されている。特に、ボイルしたタコを薄くスライスしてパプリカやオリーブオイルで和え、ジャガイモを添えた料理が有名だ。タコの寿命は3年と言われており、現在2歳半のパウルはドイツで静かな余生を暮らしたいはずだ。(c)AFP