【6月19日 AFP】2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)が開幕した11日、南アフリカ・ケープタウン(Cape Town)の路上で「ブブゼラ」を吹き鳴らした女性がのどを痛めていたことがわかった。南ア通信(SAPA)が18日に伝えた。

 女性はケープタウンの街を散策していた時、居合わせた人たちと即興の「ブブゼラ吹き比べ」をした。このときからのどに痛みを感じていたが、かぜだと思っていたという。

 しかし、痛みはますますひどくなったため、翌日病院に行った。

 診察した医師は、のどを痛めたにもかかわらずブブゼラを吹き続けたために傷口が広がったのだと診断した。女性は「お医者さんは『ブブゼラによる初の負傷者だ』ととてもおもしろがって、ずっと笑っていたわ」と語った。のどは2日ほどで回復したという。

 女性は、のどを痛めた原因は自分のブブゼラの演奏テクニックが下手だったからだと思うと語り、ブブゼラをもう一度吹くのは「ちょっと怖いわね」と話した。

 サッカースタジアムでのブブゼラの演奏に対しては、サポーターらの歌声をかき消し、試合中の監督や選手間のコミュニケーションを困難にさせているとして批判的な声も多い。また専門家によると、ブブゼラの音は聴覚に回復不能の障害を与える恐れもあるという。(c)AFP