【6月10日 AFP】フランス西部の大西洋に面した観光地レサーブルドロンヌ(Les Sables d'Olonne)で8日、海水浴客らの背中に日焼け止めクリームを塗ったり試供品を配布したりする「究極の夏季アルバイト」の最終面接があり、仏人学生2人が選ばれた。

「クリーマー」の職に応募した約700人の中から最終選考に残った10人が面接に臨み、その結果、西部ナント(Nantes)の整骨医見習いの22歳のエステルさんと、中部マルジー(Marzy)出身で数学を専攻するサッカー好きの大学生、マクシムさんが選ばれた。

 選考担当者によると、エステルさんは健康に対する真摯な態度に加えて海辺のレジャーやナイトライフへの関心の高さが「ダイナミックだ」と評価された。一方、マクシムさんは、「クリーマー」という使命への熱意や外国語に堪能なこと、スポーツマンシップなどを兼ね備えていることから選ばれた。

 2人は7月10日から8月22日まで、レサーブルドロンヌの海辺に設けられたブースに待機し、日焼け防止のアドバイスや日焼け止めクリームの試供品の配布などを行う。バイト代は週850ユーロ(約9万3000円)。

 だが、2人の若者に日焼け止めローションを全身に塗ってもらえることを期待すると、落胆するかもしれない。

 観光当局によると、親に同伴された子どもについては全身にローションを塗布するが、成人の場合、このサービスは背中と両腕に限定される。観光客、もしくはバイトの学生が困惑する可能性があるためだという。(c)AFP