【5月12日 AFP】ノルウェーとの国境に近い、スウェーデン西部ボーヴァルストランド(Bovallstrand)の小さな漁村で、体長3.5メートルのリュウグウノツカイの死がいが発見された。同国でリュウグウノツカイが発見されるのは130年以上ぶりだという。地元水族館が11日、発表した。

 発見者は地元紙スベンスカ・ダグブラデット(Svenska Dagbladet)に対し、「水の中に何かが浮いているのを見つけたんだ。見に行ったら、とんでもなく変な魚だったんだ」と語った。

 リュウグウノツカイが運ばれた、リーセシール(Lysekil)の水族館によると、スウェーデンで最後にリュウグウノツカイが発見されたのは、1879年だという。生態については詳しく分かってはいないが、少なくとも1000メートルの深海に生息していると見られている。

 死がいは体に深い傷があり、特徴的な美しい尾ひれはなくなっていた。現在は水族館で冷凍保存されており、今年後半に予定されている「海の怪獣」展で展示される可能性もある。

 リュウグウノツカイは世界最長の硬骨魚で、最長12メートルになることもある。海蛇伝説やネス湖(Loch Ness)の「ネッシー(Nessie)」のような海洋生物伝説の元になったと考えられている。(c)AFP