【5月12日 AFP】シルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)首相(73)とベロニカ・ラリオ(Veronica Lario)さん(53)の離婚調停が11日、決着した。ラリオさんは、現在住んでいるミラノ(Milan)近郊にある大邸宅の使用に加え、生活費として毎月30万ユーロ(約3500万円)を受けとることになった。この金額は、ラリオさんが当初求めていた金額の10分の1だという。地元メディアが同日、報じた。

 ラリオさんは1年前、これまでにも女性の噂が絶えなかったベルルスコーニ氏が、同氏を「パパ」と呼ぶ18歳のモデル志望の女性の誕生日に出席したことが明らかになったことを受け、離婚の申し立てを行った。

 生活費として毎月350万ユーロ(約4億1500万円)の支払いを求めていたが、ベルルスコーニ氏側の弁護士は「法外だ」と拒否していた。

■ミラノではイタリア初の「離婚フェア」開催中

 奇しくも、ベルルスコーニ首相の地元ミラノでは、イタリア初の離婚関連商品の見本市が行われていた。この見本市では、独り身になった人への交際相手紹介や離婚専門弁護士、誘惑の仕方に関する指導、離婚記念パーティーなどの各種サービスが紹介されている。

 カトリック教徒が多数を占めるイタリアでは、1974年に法制化されて以来、離婚は増加傾向にあり、ここ10年は毎年10万組を超えている。(c)AFP