【5月8日 AFP】カナダでは、米国の国鳥ハクトウワシや、バハマのフラミンゴ、ニュージーランドのキウイに対抗することのできる同国の国鳥選びが盛り上がっている。公営テレビ局のカナダ放送協会(CBC)が7日伝えた。

 カナダの国鳥選出キャンペーンを立ち上げたのは、鳥類の補食能力回復や飼育下繁殖、研究を専門とする「カナダ猛禽(きん)類保護委員会(Canadian Raptor Conservancy)」。ウェブサイトでは、「カナダも(国鳥が)あっても良いじゃないか」「バードウォッチングは世界一の趣味なんだから」と呼びかけられている。

 オンライン上に準備された嘆願書で、国鳥候補の中からら最もふさわしいと思う鳥を選ぶことができる。候補には、カナダの10州と3準州が、それぞれの地域に最もふさわしい鳥を選出。シロフクロウやアオカケス、ワタリガラス、ツノメドリ、アメリカゴガラ、ライチョウなどが選ばれた。

 CBCもこの取り組みを支援し、放送で国民の参加を呼び掛けている。見事勝者となった鳥は、国会で承認を受けて国鳥となる。すでにカナダの国鳥だと思っている人も多いカナダガンや1カナダドル硬貨に描かれたアビ(水潜り鳥)が現在、国鳥候補の中で1、2を争う人気だという。

 最低20万件の署名が集まった後に、国鳥が決定される。(c)AFP