【5月4日 AFP】イランのメヘル(Mehr)通信は4日、同国の首都テヘラン(Tehran)の物乞いは毎月、最低賃金の5倍にあたる1500万リアル(約14万円)を稼いでいると伝えた。

 テヘラン市当局の社会福祉担当者によると、テヘランの物乞いは一日に少なくとも50万リアル(約4700円)を稼いでいる。また、路上で小銭などをせびっているのは地方出身者や外国人で、市当局は毎日約300人の物乞いを拘束し、一晩シェルターで保護しているという。

 テヘランなどの大都市では、混雑した交差点などで花やチューインガムなどを売る人の姿がよく見られる。そのような人には女性や子どもも多い。

 イランの最低賃金は月300ドル(約2万8000円)程度。多くのイラン人は、施しは慈善の行為であり、施しをする人は悪運から守られると信じている。(c)AFP