【5月4日 AFP】デンマークの首都コペンハーゲン(Copenhagen)の英資本鉄道・バス大手アリバ(Arriva)がこのほど、恋人や友人を求める人びとに出会いの場を提供しようと「ラブ・シート」の導入を決めた。市内を運行する同社バス103台で、隣り合った2つの席に赤いカバーをかけ、「ラブ・シート」と書かれた表示をつける。

「わが社のバスでは、一目ぼれから恋が生まれることも可能です」と、同社広報は言う。100%理想にかなった相手が見つかる保証はないとしたうえで、市民同士がコミュニケーションできる場を設けて、微笑を交わしたり、誰かの心をつかむ機会を提供したいと、「ラブ・シート」導入の意図を説明した。

 本格導入を前に行った実験では、車内の雰囲気が明るくなったと、運転手が報告している。少女たちが笑顔で「ラブ・シート」に座る光景も見られたという。

 Arrivaでは、普段は自家用車を利用する人びとが、出会いを求めてバスを利用するのではと期待している。(c)AFP