【2月12日 AFP】中国の新たなパンダ外交は東京で展開される--東京都は12日、上野動物園(Ueno Zoo)に2011年、ジャイアントパンダのつがい1組がやって来ると発表した。  上野動物園の田畑直樹(Naoki Tabata)副園長は同日、「大変うれしいことです。にぎやかに活気が出てくれればと思います」と喜びを語った。  今回の中国からのパンダ貸与は、2008年に中国の胡錦濤(Hu Jintao)国家主席が来日した際、当時の福田康夫(Yasuo Fukuda)首相との合意で実現した。  上野動物園に初めてのパンダがやって来た2年後の1974年には年間760万人にまで達した同動物園の来園者数は、2008年に最後の1頭だった陵陵(リンリン、Ling Ling)が心不全により22歳(人間の70歳に相当)で死亡してから、年間300万人程度にまで落ち込んでいた。  ただし、東京都が払うレンタル料は2頭で年間8500万円と決して安くはない。この貸与料は中国で、パンダや野生動物の保護や繁殖のための資金となる。(c)AFP