【2月12日 AFP】英国で「子どもたちには恋愛はまだ早すぎる」という理由から、バレンタインの日にカードを送ることを生徒に禁止する小学校が現れた。

 11日の英タイムズ(Times)紙によると、イングランド(England)地方南西部のサマセット(Somerset)で、4歳から11歳の子どもたち419人が在学するアッシュコム小学校(Ashcombe Primary School)では、バレンタインの日に校内で見つかったカードはすべて没収すると生徒たちに注意した。

 学校が保護者宛てに毎月発行しているニューズレターで、ピーター・ターナー(Peter Turner)校長はこう宣言した。「ボーイフレンドやガールフレンドの話をたくさんするのが好きな子や、それを勧める保護者の方がいらっしゃいます。しかし、そうした話題は子どもたちがもっと感情的、社会的に成熟し、ボーイフレンドやガールフレンドになったり、そういう相手をもつ人間関係を理解できるまで待つべきだというのがわが校の方針です」

 しかし、このバレンタイン・カードの「取り締まり」予告は、嵐のような非難を浴びている。11歳の兄と5歳の妹を通わせる親の1人は、とんでもないことだと怒っている。「次は何を始めるつもりだろう。今回のような禁止は、子どもたちの社会的スキルの獲得を妨げるものだ。学校でこうした機会から学ばずして、どうやって人間関係について学べというつもりだろう」(c)AFP