【2月11日 AFP】イスラエル考古学庁(Israel Antiquities AuthorityIAA)は10日、かつてキリスト教徒の巡礼でにぎわっていたとされる1500年前の大通りを発掘したと発表した。ヨルダンの聖ジョージ(Saint George)教会の床にある、モザイクでできた現存する最古のパレスチナ周辺地図「マダバ地図(Madaba Map)」にも記されている通りだという。

 ヤッフォ門(Jaffa Gate)からエルサレム旧市街に入ったところで道路の補修工事を行っていたところ、小さな道の破片が見つかった。掘削を続けると、4.5メートルの深さに、道を覆っていた大きな敷石が見つかったという。

 発掘責任者のオフェル・シオン(Ofer Sion)氏は、ビザンチン期の著名な学者が1メートルを超える巨大な敷石を見て涙をこぼしそうになったという逸話を語った。

 この大通りのほか、これより後の時代の建物の一部や、幅12メートル、奥行き8メートル、深さ5メートルの水槽も見つかった。(c)AFP