【1月5日 AFP】エジプトのサッカラ(Saqqara)遺跡で、同遺跡最大の墓が発掘されたと、エジプト考古最高評議会(Egyptian Supreme Council of Antiquities)のザヒ・ハワス(Zahi Hawass)事務局長が4日明らかにした。

 今回発掘されたのは石をくりぬいて作られた2つの墓で、うち1つには入口を入ったところに巨大な石室があり、この石室は多数のアルコーブ(くぼみ状の空間)に枝分かれしていた。

 アルコーブの1つには人骨と陶器があり、深さ7メートルの井戸が備わった別の石室へとつながっていた。墓の北端にあるアルコーブからは、天空神ホルス(Horus)の象徴であるハヤブサのミイラが複数と、保存状態の良い陶器が見つかった。

 ハワス氏によると、この墓には略奪された痕跡があるという。なお、もう1つの小さい方の墓からも陶器が見つかっている。「今回の発見は、サッカラ遺跡にはまだ日の目を見ない多くの秘密が眠っていることを物語っている」とハワス氏は語った。(c)AFP