【12月30日 AFP】オーストラリアの世界最大のサンゴ礁グレートバリアリーフ(Great Barrier Reef)にあるハミルトン島(Hamilton Island)の管理人を務めているベン・サウスオール(Ben Southall)さん(34)が、今月末の「退職日」を目前に控え、猛毒クラゲに刺されていたことが明らかになった。

 サウスオールさんは、ハミルトン島沖で水上スキーをしている最中に猛毒をもつイルカンジというクラゲに刺され緊急治療を受けたという。サウスオールさんはブログで、当時の状況を「体が熱く、汗まみれになり、頭痛がして気分が悪くなった。さらに、腰に痛みを感じ、胸が苦しくなり、血圧が急上昇した」と語っている。サウスオールさんは注射を受けた後、眠り込んでしまい、翌日まで目を覚まさなかったという。

 イルカンジは指の爪ほどの大きさのクラゲだが、今年に入って少なくとも2人が刺されて入院している。

 サウスオールさんは今年5月、シュノーケリングやセーリングを楽しみながらブログでそれを発信する、「世界一素晴らしい仕事」と銘打たれたハミルトン島の管理人に3万4000人の中から選ばれた。管理人の任期は今年いっぱい。(c)AFP