【12月28日 AFP】「飲酒スキーは事故死の元」――。この年末・年始の休暇シーズンにアルプス(Alps)地方のスキーリゾート地を訪れる英国人スキー客を対象に、英外務省がスキー場での飲酒に注意を促す大々的なキャンペーンを展開している。

 アルプス地方のスキーリゾート地には毎年、約70万人の英国人がスキーを楽しみにやってくるが、やはり毎年、スキー場での事故で数十人がけがをして帰国するほか、死亡する人もいる。英政府の報告書によれば、25歳以下の英国人スキーヤー、スノーボーダーの3分の1が、ゲレンデでの飲酒後に事故や災難に巻き込まれているという。

 そこで、英外務省は今月から、英や仏、スイスの空港やスキー場に、「死んでしまいますよ」という単刀直入な警告メッセージを掲げたポスターを張り出した。

 ポスターには、グラスを片手にもった若者がアルプスを背景に酔っぱらっている姿が描かれ、「高地での飲酒はすぐに酔いがまわって、危険と寒さに対する意識が薄れてしまう」とのメッセージが書かれている。

 また、仏アルプス地方で英国人がよく訪れるパブの玄関マットにも、「反応が鈍くなり、犯罪につながるような無謀な行動をとってしまう。飲み過ぎはあなたの休暇を台無しにしてしまう」と書かれている。(c)AFP/Mie Kohiyama