【12月23日 AFP】独自の言語をもつが文字を持たないインドネシアの少数民族が22日、韓国のハングル文字を採用し、普及をはかる旨の覚書に署名した。

 ハングルを採用するのはインドネシア・スラウェシ(Sulawesi)島の南西にあるブトン(Buton)島のバウバウ(Bau-Bau)に暮らす、人口約6万人のチアチア(Cia-Cia)人。今年8月に、ラテンアルファベットより言語のニュアンスを正確に伝えられるとして、ハングル文字を採用することを発表していた。

 バウバウのアミルル・タミム(Amirul Tamim)市長は同日、ソウル(Seoul)でオ・セフン(Oh Se-Hoon)市長と面会し、ハングル文字を広め文化交流を促進していく旨の覚書に署名した。

 ソウル市は、バウバウ市にハングル教師の育成と文化交流の場を提供する施設の設立を支援する。人材や教材面でのサポートは既に始まっているという。(c)AFP