【12月6日 AFP】デンマークの売春婦団体は5日、同国コペンハーゲン(Copenhagen)で7日から開かれる国連気候変動枠組み条約(UN Framework Convention on Climate ChangeUNFCCC)第15回締約国会議(COP15)の参加者に対し、「無料サービス」を提供することを明らかにした。

 デンマークで売買春は違法ではないが、コペンハーゲン市当局はCOP15開催に先立ち、市内ホテルに「買春はやめよう」と明記したハガキを送付。さらに、各ホテル経営者に宿泊客が売春婦とホテル施設内で会わないよう対策を講じることを勧める手紙を送っていた。

 この動きに対し売春婦団体は対抗策を展開。市当局がホテルに送ったハガキを持参したCOP15参加者に無料でサービスを提供すると発表した。ただし事前に組合のウェブサイトから申し込みをする必要がある。

 団体のスザンヌ・ムーラー(Susanne Moeller)代表によると、現在コペンハーゲン市議会で審議中の「反売買春条例案」に抗議することが目的だという。「(このサービスを受ける)COP15参加者はそれほど多くないと思うが、わたしたちに対する差別には抗議したい」とムーラー氏は語る。なお、サービス無料期間はCOP15開催中のみだそうだ。(c)AFP