【11月16日 AFP】世界一大きく、世界一高額なクルーズ船が13日、米フロリダ(Florida)州の港に到着した。

 フィンランドを出港したロイヤル・カリビアン・インターナショナル(Royal Caribbean International)所有のクルーズ船「オアシス・オブ・ザ・シーズ(Oasis of the Seas)」は同日、米マイアミ(Miami)北のフォートローダーデール(Fort Lauderdale)の港に着岸した。ここで、最終的な船の仕上げが行われる。

「オアシス」の総建造費は13億ドル(約1160億円)。全長は360メートルで、幅は65メートル。同船は世界最大のコンテナ船に匹敵する大きさがあり、巨大すぎてパナマ運河(Panama Canal)を通行できない。

 総重量は20万4000トンで、タイタニックの4倍の重さ。世界で2番目に大きい同社所有のクルーズ船「フリーダム・オブ・ザ・シーズ(Freedom of the Seas)」より40%大きいという。

 同社は、円形劇場式の映画館や1万2170の草花、56本の木などで乗客を魅了し、1人あたり800~5800ドル(約7万2000~52万円)の利用を期待している。初就航は12月1日の予定。ハイチ北部沿岸のラバディー・ビーチ(Labadee Beach)へ向かう。

 不況の海に飲まれた米国人が、頭だけでも水面の上に出そうともがくなか、クルーズ船が客室を満室にできるのか、注目が集まる。

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【参考】「オアシス・オブ・ザ・シーズ」公式サイト(英語)