【11月11日 AFP】米ネバダ(Nevada)州ラスベガス(Las Vegas)で開催されたポーカーの世界選手権「ポーカー・ワールドシリーズ(2009 World Series of Poker)」は10日、大学を中退したミシガン(Michigan)州デトロイト(Detroit)出身のジョー・キャダ(Joe Cada)さん(21)の史上最年少優勝で幕を閉じた。

 決勝は、1500人の観客が入った会場で行われた。現金の束が積まれたテーブルには、勝者に贈られるダイヤモンドを散りばめたブレスレットが光り輝いていた。

「テキサス・ホールデム」という種目で行われた決勝で最後まで残ったのは、キャダさんとわずか130ドル(1万2000円)を賭けて地方大会を勝ち上がり、この大会で生まれて初めて飛行機に乗った木材業者ダービン・ムーン(Darvin Moon)さん(46)。約90回にわたったハンドの最後をキャダさんが9のワンペアで制し、賞金850万ドル(約7億6000万円)を手にした。ムーンさんの手元にはクイーンとジャックのカードがあったが、キャダさんを上回ることはできなかった。

「すべてのファンと友人に感謝したい」キャダさんの名前を書いた黄色のTシャツを着た支持者でごった返す会場で、キャダさんは感極まった。「現実だとは思えない」

 2位に終わったムーンさんには、賞金510万ドル(約4億6000万円)が贈られた。(c)AFP

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