【10月25日 AFP】(一部修正)レバノンの首都ベイルート(Beirut)で24日、レバノン人のシェフらが世界最大の「フムス(hummus)」作りに挑戦し、ギネス世界記録(Guinness Book of World Records)に認定された。フムスとは中東で一般的なペーストで、ひよこ豆、ごま、オリーブオイル、レモン汁などで作る。

 今回作られたフムスは2トン。ペーストにしたひよこ豆1350キロ、レモン汁400リットルが使用された。地元のシェフら250人が、見物していた数百人の歓声を受けながら、これらの材料を世界最大級の器で混ぜた。完成後、ギネス世界記録の審査員がフムスの重さをはかって世界記録であることを確認すると、シェフらはアカペラでレバノン国家を歌い、手を取り合って伝統舞踊を踊った。

「世界最大のフムスでギネス世界記録樹立を目指したのは、この料理がレバノンのものであることを再確認するためだった」と、このイベントの主催者は説明する。

 法的には現在も戦争状態にあるレバノンとイスラエルは、前年からフムスの「帰属」をめぐっても争っている。そこでフムスがレバノン料理であることをはっきりと示すため、さまざまな企画が進行中だという。

 ギネス世界記録の認定書を授与する正式なセレモニーは25日夜に行われる予定。その際、パセリ、ブルグア(蒸した小麦を砕いて乾燥させたもの)、タマネギ、トマトで作るレバノンのサラダ、タブーラ(tabbouleh)でも世界記録樹立も目指すことになっている。(c)AFP