【10月22日 AFP】性機能改善薬バイアグラ(Viagra)の製造元である米医薬品大手ファイザー(Pfizer)が欧州の男女8576人に、性生活について尋ねた調査結果が19日発表され、勃起の状態を一番気にしているのはスペイン人男性、自分の状態に最も満足しているのはドイツ人男性など、国によってばらつきのある結果が出た。

 調査は4~5月にかけて、欧州12か国で行われた。回答者の95%が、男性の性的能力に関する自信は、充実した性生活に不可欠な要素だと考えていた。また、男性の84%が男性の性的自信を左右する最も重要な要素は、パートナーを性的に満足させられるかどうかだと考え、女性も約75%が同じ回答を示した。

 しかし、女性の3分の2を超える回答者が、自分のパートナーは勃起時のペニスの固さにこだわると答えた。「この調査結果は、勃起時の固さが、パートナーを満足させられるかどうかという自信と分かちがたく結びついているという過去の研究結果と一致する」と、独立系クリニックの英ロンドン・クリニック(London Clinic)ジョン・ディーン(John Dean)医師は語る。「男性は性的に自信がないと、性的体験を楽しめない。しかし性的自信をもつためには、パートナーの性的欲求を満足させているという意識と、勃起の固さの両方を必要とするのだ」

 回答者の90%が、性的な自信のなさは、男性がもつ自信全体にマイナスの影響を与えるとも答えた。

 さらに調査では、勃起にまつわる悩みは年齢層に関係なくどの世代にもみられるが、高齢になるとともに増え、55~64歳の男性では2人に1人が問題を感じていることも明らかになった。同じく英独立系クリニック「メンズ・ヘルス・フォーラム(Men's Health Forum)」のイアン・バンクス(Ian Banks)氏は「こうして性的自信をなくし、パートナーを喜ばせられないと思うと、男性はうつ状態や不安に悩まされたり、自尊心が低くなる恐れがある」と警告する。

「性生活の充実には固い勃起が望ましい」と答えた欧州男性の国別割合:

スペイン:83%

トルコ:80%

イタリア:76%

英国:62%

フランス:57%

ベルギー:50%

スウェーデン:47%

ルーマニア、デンマーク:46%

オランダ:42%

フィンランド:41%

ドイツ:40%

(c)AFP