【10月22日 AFP】米オハイオ(Ohio)州クリーブランド(Cleveland)の国際女性航空宇宙博物館(International Women's Air and Space Museum)に展示され、有名な女性飛行士アメリア・イアハート(Amelia Earhart)の毛髪と信じられていたものが21日、DNA検査から糸だったことが判明した。

 同館は、「残念な結果だが」、1986年から所蔵し今年展示を始めたばかりの「イアハートの髪の毛」が糸だと分かったと声明で発表した。

 米航空史で最も偉大な女性飛行士の1人であるイアハートは1937年、60歳で挑戦した世界一周飛行中、太平洋上空で行方不明になった。

 展示されていた「髪の毛」は、イアハートが最後の飛行に向かう前、友人だったエレノア・ルーズベルト(Eleanor Roosevelt)米大統領夫人がいるホワイトハウス(White House)を訪れ短時間滞在したあとにメードが見つけたもの。博物館はイアハートの髪の毛であることに自信を持っていたという。

 同館は、イアハートの死亡の真実を解明するため、太平洋のニクマロロ(Nikumaroro)島で発見された物のDNAを調べたいという歴史家の団体に「髪の毛」を提供していた。

 糸だと判明してしまったが、展示は現在開催中のイアハートに関する展覧会が終了する11月15日まで継続される。担当者は「表記を変更し、全容を説明している」として、「来場者はさらに関心を持ち、我々が真実をすべて書いていることを喜んでくれるだろう」と語った。(c)AFP